CTOを半年やってみた所感


前回の執行役員CTOとなったという投稿をした。

あれから半年経過したので、感じたことなどを振り返ってみる。

大事なのはこれから何をなすかであり、一経営者として会社や組織をどこまで成長させられるかが大事だと思う。

前回こう書いたが、あれから視座が高くなったというのはあるかもしれない。 所詮は執行役員であり、取締役ではないという違いがあったり、生株は持っていなくて、あくまでSOがあるだけ、というようなCEO、創業者との違いはある。 ただ、今までは開発組織や顧客だけを考えていたわけだが、今では株主のメリットについても考えるようになりつつあると思った。 自分の管轄である開発部を越境して、他部署の最適化についても考え、自社全体の未来や向かいたい方向、問題点や改善点について考える。 こういったことをしているため、これは経営者の仕事の1つではと思った。

相変わらずエンジニアではあるけど、経営者であり、技術面でのTOPということを念頭に置いて仕事していきたい。

エンジニアではあるし、それはこの先も変わらないだろうけど、どうしても経営者として組織全体の最適化を考えていくと、 技術面についての思慮が浅くなったり、技術スキルの向上に時間を割けなくなっていく。 これは仕方ないことではあるので、必要な部分だけはテコ入れしつつしっかりと信頼できる仲間を集めて権限委譲することが大事だと思った。 誰かがSNSで投稿していたことでなるほどと思ったことがある。「CTOとは会社において最も技術力に長けた人ではなく、技術に長けた経営者である」ということで、これは確かにと思った。 小さい企業や会社の戦略次第ではCTOが最も技術に長けた人である場合はあるだろうが、大抵の企業ではそうではないと想像できる。 技術のTOPであるほうが良いに越したことはないが、あくまでそこではなく、技術をどう経営に取り込むか、どう技術を活かして経営するか(業績を伸ばすか)を考えていきいた。

まだまだ今の自組織は小さいため、この先雇用していく数人、数十人が本当に大事だと感じる。 人はなかなかすぐには変われないし、成長スピードは異なる。もっと悪い言い方をすると成長しない人はいつまでも成長しない。 この先のその数十人がすべて成長しない人だと組織も事業も絶対にスケールはしない。近年の成功していると言える企業はたいてい採用に成功していると言える気がする。 飽きるほどいろいろな人が言っているが、採用は最も重要と考えて向き合わないといけない。小さい会社ほど採用の重要度が高い。断言できる。

CTOのJob descriptionを定義したいと思った。これもフットワーク軽くして速攻で考えて、磨いていきたい。

相変わらずCTOのJob descriptionは定義できていないし、良く分かっていない。 組織やフェーズによって変化するし、CTOにはいろいろなタイプが居る。自分の強みを理解して、それをCTOとしてどう発揮し、不足している部分をどう補うかを考えると良さそう。

自分はまず技術は手段と考えている。これまでジェネラリストとしてなんでも不足していると思うものは取り込んできた。 自分はこれをやる人という枠を作らずに動いてきたことは1つのキャリアの強みだと思う。今後もやりたくない仕事はあれど、別にできないことは無いと思う。

今後も定期的に振り返って自分のキャリアを確立しつつ、会社を成長させて行きたい。